仙台市地下鉄・謎解きゲーム 2018WE QUESTオフィシャルサイト

2018年9月1日〜10月15日開催!

仙台市内の某所にたたずむ謎杜探偵事務所には、今日もまた不思議な依頼主が訪れていた。

「すみません、私を元の姿に戻す、呪文を教えてほしいのですが……」

事務所の留守番をしていた少年にそう頼んできた相手は、一目見た印象では「巻物」のように見えた。

「えーっと、まずはお名前を教えてくれますか?」

人でない「依頼主」が尋ねてくるのは初めてではないので、少年は冷静にそんなことを尋ねる。

「あの、記憶がないので、名前はちょっと分からないんですが、何かを作っていたような...」

「記憶が、ない....何かを作っていた?」

「すみません、ここの事務所さんは、記憶を失った人の対応が得意と聞いたので……」

どこでそんな噂が流れているのかは分からないが、

確かに、この事務所を訪問する依頼主は半分くらい記憶がなかった。

「でも、それじゃあ、元の姿に戻る手がかりも」

「あ、それなら大丈夫です!」

少年が言いかけると、「巻物の精」のような依頼主は、自分の身体をぱたっと開いた。

「『お前に書かれている文章を読めば、手がかりが分かる』。

これだけ、言葉を覚えてまして。

でも、私一人じゃ読めないんです」

そう言って、依頼主は少年の前にうつぶせに倒れこんだ。

「あ、ちょっと失礼します。なになに…」

『この巻物に書いてある謎を解けば、巻物から元に戻る呪文が分かるぞ。 時空のナゾビト』

「巻物の精」の背中には、どこか見慣れた文字でそんなことが書かれていた。

「……分かりました。ご依頼、引き受けましょう」

「本当ですか! ありがとうございます!」

こうなったら、とことん謎を解き明かしてやろう。

少年は、やさしく依頼主を持ち上げると、事務所の外へ勢いよく駈けだした。

 

主催:仙台市  共催:仙台市交通局